音楽がもつ様々な力

音楽の生理的働き

心の緊張を緩めてリラックスさせる、または興奮させる

音楽の社会的働き

意思や感情を伝える手段を引き出して人間関係をサポートする

音楽の心理的働き

抱えている困りごとやストレス、不安を軽減させる

音楽療法が目指すのは、リラクゼーションの促進をはじめ、コミュニケーションスキルや協調性の取得をお手伝いすることです。そのために、音楽を意図的・計画的に使用します。

能動的音楽療法

能動的音楽療法の活動内容は、楽器を演奏したり歌ったり、作詞・作曲を行うことです。ダンスを披露することもあり、音楽を通してメンタルの健康状態を回復させる他、モチベーションの向上にも役立てられています。

受動的音楽療法

受動的音楽療法の活動内容は、音楽鑑賞が主です。リズム性の強い音楽で感情を出させたり、ゆっくり流れるメロディーで心の緊張を緩和させたりするのに用いられています。

個人音楽療法

個人音楽療法は、音楽療法を受ける人と音楽療法士が向き合い、マンツーマンで音楽活動を行います。一人ひとり異なる困りごとに細かく対応できるよう、その人に合ったプログラムを構成できるのが特徴です。

集団音楽療法

集団音楽療法は、複数人で行う音楽活動です。性格の異なる人々と行動することで、協調性を引き出したり社会性を育んだり、メンタルの強化を目指します。

一般的に行われる活動の流れ

• 音楽療法の始まりを意識させるための挨拶
• ウォーミングアップの発声でリラックスを促す
• 季節感のあるものを使って歌う
• 音楽に合わせてダンスをする
• 打楽器を使いながら歌ってストレスを発散させる
• ウィンドチャイムを聴かせて音楽療法の終わりを確認させる

活動の流れで特徴的なのは、音楽療法の始まりと終わりがはっきりしていることです。上記は成人向けの流れを説明したもので、子どもや高齢者向けの活動もあります。